【試合後一問一答】ダンク4発を叩き込んだ八村塁「ただアグレッシブになろうとした」

NBA Japan

杉浦大介 Daisuke Sugiura

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ネッツ戦で今季自己最多20得点をマークした八村塁

2月17日(日本時間18日)に敵地バークレイズ・センター(ニューヨーク州ブルックリン)で行われたブルックリン・ネッツ戦で、今季自己最多となる20得点をあげて勝利に貢献したワシントン・ウィザーズの八村塁が試合後の記者会見に登場した。前日の試合(インディアナ・ペイサーズ戦)を欠場する理由となった右足首捻挫を抱えた状態での復帰戦でダンク4本を決めるなど好調だった理由や、オールスター休暇前最後の試合での勝利などについて語った。

※前半は英語、後半は日本語での質疑応答。英語でのやり取りは翻訳、質問は要約。


しっかり充電し、心、身体、すべてをケアしなければ

――しばらくアップ&ダウンがあったが、勝ってオールスターブレイクに入れる。

八村:大きな勝利です。僕たちには必要でした。昨夜(のペイサーズ戦)はつらい負け方をしましたが、(今夜はいい)エナジーを持ってコートに戻ってきました。敵地で勝てたのだからいい勝利です。

――第4クォーターに3ポイントショットを決め、いいプレイができていた。

八村:いいエナジーがありました。みんながボールをシェアし、流れが良く、僕もまたいいリズムに乗れました。みんなが得点し、ディフェンスも良かったですね。

――オールスターブレイクをどれだけ楽しみにしている? そして終盤戦をどう戦いたい?

八村:まずはしっかり充電し、心、身体、すべてをケアしなければいけません。(オールスター後に)戻ってきて、残り24戦でまだプレイオフに進むチャンスは十分にあります。しっかりプッシュし、できればプレイオフに進出したいです。

――残り24戦での成長はキャリアにどんな意味がある?

八村:すべてのゲームが僕たちにとってはとても重要です。チームには何人かの選手が新加入し、ケミストリーを見つけようとしているところ。だから全試合が重要だし、一丸となってプレイしなければいけません。

――今夜の20得点中13点は最終クォーターにあげた。どうしてそれほど力強く締めくくれたのか?

八村:ただアグレッシブになろうとしました。さっきも言った通り、みんながボールをシェアし、いい流れができたおかげで勢いが生まれたんです。(そのなかで)アグレッシブにプレイしました。だからでしょう。

※以下、日本語での質疑応答。

――勝利おめでとうございます。

八村:ありがとうございます。

――オールスターブレイク前最後の試合を勝利で飾った。

八村:昨日、タフな試合を負けたあと、バック・トゥ・バック(2日連戦)でブルックリンのホームでの試合でした。僕らもブレイク前に1勝が欲しかったので、一生懸命やりました。みんなで一生懸命やって勝てたんで良かったと思います。

自信がいい結果に繋がっている

――チーム最多、自身のシーズンハイでもある20得点をあげた。

八村:チームがすごくボールをシェアしていて、その流れのなかでいい感じでできていたので、良かったんじゃないかと思います。

――第4クォーターはフルに(全12分間)プレイしたが、捻挫した足首は問題なかった?

八村:途中少し(影響を)感じていたんですけど、身体が温まってきて、いい感じでできたかなと思います。

――第4Q残り1分台に3Pを決めたあと、マイケル・ジョーダン氏のように舌を出していたが?

八村:楽しんでできましたね、はい(笑)。

――今日はジョーダン氏の誕生日。しかもジョーダン氏の生誕地であるブルックリンでのゲームだった。

八村:そうですね、おめでとうございます、ですね。

――3Pは今日も2/2で(今季の)成功率は46%と絶好調。何が鍵になっている?

八村:自信ですね。ずっとこうやって練習してきていたので、そのなかで練習通りにできているんじゃないかなと思います。それが良い結果になっているんじゃないかなと思いますね。

――第4Qはダンクを4本決め、うち2本はピック&ロールから。コーリー・キスパートやイシュ・スミスとの息は合っているように見えた。

八村:コーリーも、イシュも、ずっと(一緒に)やってきているプレイヤーの2人だったので、そうやって息が合っていたんじゃないかなと思います。

――ゴンザガ大学の後輩キスパートのここまでの活躍について。

八村:いいですね。彼もすごくリズムをつかんできていて、いい仕事をチームとしてもやってくれていると思う。これからもっとやっていけたらいいじゃないかなと思います。

――オールスターブレイクで心身ともに休めるのでは?

八村:残り24試合あるので、そこでプッシュできるように、僕もそうですし、チームとしてもしっかりチャージして戻ってきたいなと思います。

3Pのおかげでドライブもやりやすくなっている

――第4Qに4本のダンクで敵地のファンを静まり返らせた。地元ファンを喜ばせるダンクもいいが、敵地でのダンクはどう?

八村:気持ちいいですね。第4Qはずっと出ていて、そのなかでいい感じでリズムが掴めていたので、そういうふうにダンクを披露できて良かったと思います。

――これまでで一番の体調という話だが、調子がいいというより、身体がこれまでより強くなっている?

八村:そうですね。しっかりと身体がまとまってきているという感じですかね。

――3Pが入ることによって他のプレイがしやすくなるという効果はすでに感じている?

八村:相手にも僕のスリーをリスペクトされてきているので、そのなかで僕もドライブとかがやりやすくなっているんじゃないかなと思います。

――試合に出たときにこれだけはやろうと思っていることは?

八村:自分の全力でやろうってことだけを意識しています。

――3P以外に成長していると思うところは?

八村:チームとしてもまだ新しいチームという感じですが、チームの息もだんだん合ってきています。そのなかで僕も3Pを(高い)確率でしっかり決めてこれているので、そこはいいんじゃないかなと思います。

――第4Qのこのような活躍は目標としていたものだったのでは?

八村:僕もずっと2年間くらい、去年と最初の年はこうやって(最終クォーターまで)出ずっぱりでやってきていました。そういうときの感覚というか、やってきたことが今日は出せたと思うので良かったと思います。

――上り調子で来て、今後に繋がるという手応えは?

八村:(オールスター)ブレイク前にこうやっていい結果が出せた。あと24試合あるので、それに向けて頑張っていきたいなと思います。

取材、一問一答構成:杉浦大介 @daisukesugiura

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東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。